この記事では、説得力のある良い文章を書くために避けては通れない大切な文法、接続詞について解説します。使い方に迷う人が多いと思いますが、実は思うほど難しくありません。接続詞はそれぞれに独自の意味を持っています。正しい意味と使い方を知るだけで、言いたいことが簡単に相手に伝えられるようになります。覚えやすくするため、どのような意味を持っているのかを一行でシンプルに伝えます。この記事では、それぞれの意味を正しく知ることを目標にしましょう。
従属接続詞|subordinating conjunctions
従属接続詞とは、主文(独立した文)に従属節(単独では意味がわからない節)をつなげるための言葉です。従属接続詞が使われることで、2つの文の関係が明確になり、一つの文がもう一つに対して条件や理由、時間などを示す形になります。
例文:もし晴れたら、公園に行こう。下記の図を見てください。①もし晴れたら、のところが従属節、②のところが主文です。
従属節の頭には、必ず従属接続詞がついています。従属節を文章の最初に持ってきても、主文を文章の最初に持ってきても自由です。しかしひとつ大切な決まりがありますので、以下のポイントは必ず守りましょう。
大切なポイント
①従属節を最初に持ってきた場合、必ずコンマを使う。
①After it rains, ②the air looks cleaner.
②主文を最初に持ってきた場合、コンマは必要ありません。主文のあとは従属接続詞を使って文章をつなげることができます。
②The air looks cleaner ①after it rains.
従属接続詞は、従属節と主文となる独立節をつなぎ、それらの関係を示す接続詞です。それぞれについて、3つの例文とともに説明します。
If:条件や可能性を示す
If it rains, the game will be delayed.
もし雨が降ったら、試合は遅れるだろう。
She will come to the party if she finishes her work on time.
もし時間通りに仕事が終われば、彼女はパーティーに来るだろう。
If you need help, just call me. I will do whatever I can.
もし助けが必要なら、私に連絡してください。
In case:起こりうる出来事に対する予防策や準備を示す
Bring an umbrella in case it rains because the weather is so unpredictable these days.
雨が降ったときのために、傘を持っていこう。最近の天気は予測がつかないからね。
I left a note in case you need any direction when you are cooking.
料理中に何か指示が必要な場合に備えて、メモを残しておくよ。
Keep the phone charged in case of an emergency because nobody knows what is going to happen.
緊急事態に備えて、携帯電話の充電はしておくこと。何が起こるか誰にもわからないからね。
In order that:目的や意図を示す
Pat studied hard in order that she might pass the university enrollment exam.
パットは大学入学試験に合格するために、一生懸命勉強した。
They saved money in order that they could buy a better car.
彼らはより良い車を買うために、お金を貯めた。
He spoke clearly in order that everyone could understand what he was saying.
彼は自分の言っていることが皆にわかるように、はっきりと話した。
*in order thatのかわりにsoやso thatが使われることもあります。
Lest:望ましくないことを防ぐことを表す
Take an umbrella, lest you get wet. You can’t change clothes anymore.
濡れないように傘を持っていきなさい。もう着替えられないよ。
She left the hotel early, lest she be late.
彼女は遅れないように、早めにホテルを出た。
We should hurry, lest we miss the train. We are having a very important meeting.
電車に乗り遅れないように急ごう。私たちはとても重要な会議がある。
Once:別の出来事が終わった後に何かが起こることを表す
Once you finish talking on the phone, we can go shopping.
電話で話し終わったら、買い物に行こう。
Call me once you arrive at the park.
公園に着いたら、電話してね。
I’ll start working on the project once I have all the details.
詳細がわかったら、プロジェクトに取りかかろう。
Provided (that):果たさねばならない条件を表す
You can go out, provided that you finish your meal first.
食事が終わってからなら、外出してもいいよ。
I’ll help you with the project, provided that you do whatever I say.
私の言うとおりにしてくれるなら、プロジェクトを手伝うよ。
We can extend the deadline, provided that you give a valid reason.
正当な理由を述べてくれるなら、期限を延長してもいいよ。
Rather than:2つの選択肢のどちらかを選ぶことを表す
I would prefer to stay home rather than go mountain climbing.
私は登山に行くより、家にいる方が好きだ。
She chose to study law rather than cooking.
彼女は料理よりも、法律を学ぶことを選んだ。
He decided to walk rather than drive because it wasn’t a long distance.
それほど長い距離ではないので、彼は車で行くより歩くことにした。
Since:ある時点からの理由や時間を表す
Since it was his birthday, we cooked his favorite dish.
彼の誕生日だったので、彼の好物を作った。
She has been tired since she started the new project.
彼女は、新しいプロジェクトを始めてから疲れている。
Since the weather is nice, let’s go out for a walk.
天気がいいので、散歩に出かけよう。
So that:ある行為の目的や結果を表す
She saved money so that she could afford to travel to Mexico.
彼女はメキシコ旅行ができるように、お金を貯めた。
He left early so that he could avoid traffic jams.
彼は渋滞を避けるために、早く出発した。
We turned off the lights so that the child could sleep easily.
子どもが眠りやすいように、電気を消した。
Than:比較をするときに使う
She is taller than all the students in the class / She is taller than all of the students who are in the class.
彼女は、クラスのどの生徒よりも背が高い。
This movie is more interesting than the other one / This movie is more interesting than the other movie is.
この映画は、他の映画より面白い。
He runs faster than anyone on the team. / He runs faster than anyone who is on the team runs.
彼は、チームの誰よりも速く走る。
*それぞれ二つの文章を添付しています。違いは、一つ目の文章は、省略可能な単語を省略しています。二つ目は、全てを書いています。
まとめ
この記事では、従属接続詞について例文とともに解説しました。接続詞は相手に伝わる正しい文章を書くために、そして英語を話すためにも欠かせない大切な文法の一つです。いかがでしたか?これらは使いこなすととても便利です。他にもさまざまな種類の接続詞があるので、今後順番に紹介します。English Stepsでは、楽しく役に立つ記事を日々更新しています。ぜひあなたの英語学習に役立ててください。