Mistake Error|なにが違う?

「error」と「mistake」はどちらも「ミス」という意味ですが、使い方には少し違いがあります。ここではそれぞれの名詞としての意味、使い方について解説します。

Mistake|このような場面で使う

Mistakeは主に、下記のような場面で使われます。

日常生活でのミス

普段の行動や判断ミスに使われます。例えば、買い物に行き、間違ったものを買ってしまった、違う電車に乗ってしまった、電話をかけ間違えてしまった、です。

例文

I made a mistake by adding salt instead of sugar.
間違えて、砂糖の代わりに塩を入れてしまった。

I realized my mistake when I got off at the wrong train station.
間違った駅で降りてしまったとき、自分のミスに気づいた。

学校のテストや宿題でのミス

学校の課題の提出日を間違えた、答えを間違えた、などです。

例文

The teacher noticed that she always made the same mistake.
先生は、彼女がいつも同じミスをすることに気づいた。

人間関係で起こる勘違いや失言

コミュニケーションや感情の誤解から生じるミスなどに使われます。約束や予定を忘れたり、失言をしてしまったとき、あるいは相手の言葉を勘違いして捉えてしまったときなどです。

仕事やプロジェクトでのミス

ビジネスでの判断ミスや計画の誤り。プロジェクトの進行ミス、あるいは失敗、適さない人材を選んだことによる人事ミスなどに使われます。

例文

Choosing the wrong person as a vice president was a mistake that affected the leader’s decisions
副大統領に間違った人物を選んだことは、リーダーの決断に影響を与えるミスだった。

失敗した過去の経験

あれは失敗だった、あれは大きなミスだった、というように、過去の経験の失敗を振り返る際に使われます。

例文

That was a mistake.
あれは間違いだった。

That was a big mistake.
あれは大きな間違いだった。

I accidentally sent a personal message to my boss instead of my friend; that was a huge mistake.
大きなミスだ。誤って友人ではなく、上司に個人的なメッセージを送ってしまった。

このように「mistake」は、日常的な場面や個人的な体験に関連するミスに使われることが多いです。

Error|このような場面で使う

Errorは主に、下記のような場面で使われます。

計算や数学

数学の問題や計算でのミス。

例文

He made an error in his calculations.
彼は計算ミスを犯した。

He realized he had an error in his math.
彼は自分の計算にミスがあることに気づいた。

コンピューターやプログラム

ソフトウェアやプログラムが正しく動作しない場合。

例文

He received an error message when trying to save his document.
文書を保存しようとするとエラーメッセージが表示されました。

科学や実験

実験や研究での誤差や不正確な結果。

文法や言語

書いたり話したりする際の文法的なミス。

公式な報告やデータ

データの解析や報告書でのミス。

企業の報告書やビジネスの場面など、技術的な文脈で使われることが多いです。

要するにErrorとMistakeはここが違う!

「error」は技術的な誤りを指し、 「mistake」は人間的な判断の誤りを指すことが多いと考えると理解しやすいです。

Mistake Error|類義語との関係

ここでは、MistakeとErrorの類義語について説明します。類義語を学ぶにあたり、「Mistake」「Error」この2つの単語はより幅広い意味を持ち、類義語はより具体的であるということをまず知っておく必要があります。言い換えれば、類義語といえど両者は完全に互換性があるわけではありません。イメージをお伝えするため、チャートを添付します。このようなイメージです。

Oversight|見落とし

この単語は、何かを忘れたり、何かに気づかなかったりすることによって引き起こされるミスに対して使われます。例えば、不注意や不注意のせいで何かを見逃したり、見落としたり、他にも誰かが何か重要なことに気づかなかったり、行動を起こせなかったりする、意図しないミスです。MistakeとLapseが同じ意味を持っています。

例文

The accountant’s oversights can lead to huge losses in the company. 
経理担当者の見落としは、会社に莫大な損失をもたらす可能性がある。

He needs to double-check all the documents to prevent any oversight.  
彼は見落としを防ぐために、すべての書類をダブルチェックする必要がある。

Fault|欠陥

何かが間違っていて、正常に動作しない。あるいはシステム、設計、機械に問題があるものに対して使うことができます。一方で、間違い、過ち、不正行為に対する責任や非難を意味します。この場合、mistakeとfailureが同じ意味を持っています。

例文

There are two major faults in the system, and they require instant maintenance. 
システムには2つの大きな欠陥があり、早急なメンテナンスが必要だ。

It was my fault. 
それは、私のミスです。

Blunder|不注意や愚かな過ち

この英単語は、不注意なミスや愚かなミスを指します。 例えば、軽率さ、判断力の欠如、または誤解によって犯したミスを表すためによく使われます。例えば、うっかりミスです。

例文

Choosing him for this important position was a complete blunder.  
彼をこの重要なポジションに選んだのは、完全な失策だった。

Slip|小さな過ち

話したり書いたりするときに犯す小さな間違い。blunderと意味は似ていますが、通常は軽微なミスや偶発的なミスを指します。

例文

The documents must be perfect, even a single slip is not acceptable.  
書類は、小さなミスなく完璧でなければならない。

まとめ

今回は、MistakeとErrorの違いを解説しました。ひとことでまとめると、「Error」は技術的な誤りを指し、 「Mistake」は人間的な判断の誤りを指すことが多いということです。

他にも、MistakeとErrorの類義語であり、ミスや不注意を表す代表的な英単語を紹介しました。ポイントは、各単語が意味するニュアンスは異なり、類義語ではあるけれど、それぞれ適した使い方があるということです。また、英単語の意味は文脈によって変わりますので、常に文章全体に注意を払って意味を理解するよう心がけたいですね。