IELTS Writing Task 2 は、多くの受験者にとって大きな壁です。限られた時間の中で、論理的で一貫性のあるエッセイを書かなければならず、「どう書けば高得点につながるのか分からない」と悩む人は少なくありません。

特に バンド7.0を目指す受験者 にとっては、ただ英語で文章を書く力だけでは不十分です。エッセイの構成(Essay Structure)、一貫性(Coherence & Cohesion)、語彙の適切さ(Lexical Resource)、文法の正確さ(Grammatical Range and Accuracy) が求められます。

この記事では、バンド7以上を狙う学習者に向けて、IELTS Writing Task 2の構成テンプレート を具体例とともに解説します。このテンプレートを活用すれば、試験本番でも迷わずに書き始めることができ、安定したスコアアップにつながります。

IELTS Writing Task 2でバンド7を取るために必要なこと

IELTSの評価基準は以下の4つです。

📌Task Response(課題達成度)

📌Coherence and Cohesion(一貫性と結束性)

📌Lexical Resource(語彙の幅と正確さ)

📌Grammatical Range and Accuracy(文法の正確さと多様性)

バンド7.0の採点基準の特徴

✅課題の全ての部分に十分に答える。
✅主張が明確で、理由や例でサポートされている。
✅論理的に一貫した流れがある。
✅語彙は幅広く、同じ単語の繰り返しを避ける。
✅文法的に正確であり、多様な文構造が使われている。

👉 多くの受験者は「自分の意見を自由に書けばよい」と考えがちですが、IELTS Writing Task 2 には明確なルールと構成の型が存在します。スポーツに競技ルールがあるように、IELTSエッセイライティングにも評価基準に沿った「正しい書き方」が求められるのです。

IELTS Writing Task 2 で高得点を取るためには、テンプレートを活用し、エッセイ構成を安定させることが効果的です。特にバンド7.0以上を目指す方には欠かせない戦略となります。

バンド7を狙うTask 2エッセイの基本構成テンプレート

この章では、基本の構成を紹介します。

エッセイの全体構成

IELTS Writing Task 2 では、以下のような4〜5段落構成が王道です。

  1. Introduction(導入)
  2. Body Paragraph 1(本論1)
  3. Body Paragraph 2(本論2)
  4. Optional Body Paragraph 3(必要なら追加)
  5. Conclusion(結論)

Introduction(導入)

導入でやるべきこと

✅問題文をパラフレーズする。
✅自分の立場を明確にする。
✅エッセイ全体の方向性を示す。

例文(Agree/Disagreeエッセイの場合)

問題

Some people think that students should study science subjects, while others believe that they should focus on other subjects such as arts.

導入例

It is often argued that students should prioritize science-related subjects due to their practical value. However, others claim that subjects such as arts are equally important. In this essay, I will discuss both views and explain why I believe a balanced approach is more beneficial.

👉 ポイント:自分の立場をはっきり書くことがバンド7への第一歩です。

Body Paragraph 1(本論1)

構成ポイント

📌トピックセンテンスで段落の要点を述べる。
📌理由を説明する。
📌具体例を加える。

サンプル構成

  1. トピックセンテンス: One of the main reasons science subjects are important is that they provide practical knowledge for future careers.
  2. 理由の説明: Many high-demand jobs in the modern economy, such as engineering and medicine, require strong foundations in science.
  3. 具体例: For instance, doctors and engineers rely on advanced scientific knowledge to solve real-world problems.

👉 「理由+例」で段落を組み立てると、論理的で説得力が増します。

Body Paragraph 2(本論2)

構成ポイント

📌反対意見または別の視点を提示する。
📌説得力のある根拠を出す。
📌自分の立場に繋げる。

サンプル構成

  1. トピックセンテンス: On the other hand, the arts play a vital role in fostering creativity and cultural understanding.
  2. 理由の説明: Exposure to arts can help students develop critical thinking and communication skills, which are equally valuable in the workplace.
  3. 具体例: For example, many successful entrepreneurs attribute their achievements to creative thinking developed through artistic pursuits.

👉 反対意見に触れるとエッセイのバランスが良くなり、評価も高まります。

Conclusion(結論)

構成ポイント

📌主張を簡潔にまとめる。
📌新しい情報は書かない。
📌最後に一言で締める。

例文

“In conclusion, while science subjects are undeniably crucial for career development, arts subjects are equally important for fostering creativity and well-rounded individuals. Therefore, a balanced curriculum that includes both areas should be encouraged.”

👉 結論は短く、明確に
IELTS Writing Task 2 でよくある減点ポイントの一つは、新しい話題を結論に入れてしまうことです。文字数が少し足りないと、つい何かを付け足したくなる気持ちは理解できますが、減点されるのでやめましょう。評価基準では、結論はシンプルで明確にまとめることがポイントです

バンド7.0を狙うためのポイントまとめ

語彙の工夫

✔︎Synonyms(類義語)を使う: important → crucial, vital, essential
✔︎学術的な表現を増やす: “This essay will argue…”, “It can be observed that…”
✔︎接続詞(linking words)を適切に使うことで、文章の流れがスムーズになり、意見や理由のつながりが明確になります。例えば、However, On the other hand, Therefore など。

文法の工夫

✔︎複文・関係代名詞・分詞構文を使う
✔︎文の長さをバリエーション豊かに
✔︎接続詞を使うことで、複雑な文構造でも論理の一貫性を保つことができます

時間配分

📍計画(5分)
📍執筆(30分)
📍見直し(5分)

👉 バンド7以上では「正確さ+多様性」が鍵になります。このときも接続詞を意識して文章をつなぐことがポイントです。このテンプレートを繰り返し練習することで、試験本番でも安定して Band 7.0以上のIELTS Writing Task 2エッセイ が書けるようになります。続けてみてください。

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