
IELTS(アイエルツ)は、英語圏の大学への留学や移住を目指す人にとって、もはや避けては通れない大切な試験です。なかでもライティングのTask 2は、多くの受験者が苦戦するパートです。この記事では、Task 2の基本的な試験形式や採点基準、出題傾向などを詳しく解説します。初めて受験する人や、点数が伸び悩んでいる人は必読です!
Contents
IELTS Task 2とは何か?
IELTS Task 2は、IELTSライティング試験の後半部分で、英語で250語以上のエッセイを書くタスクです。与えられたテーマに対して、自分の意見を論理的に展開しながら文章を構成する力が求められます。このセクションは、IELTSの中でも特にスコア差が出やすく、しっかりとした対策が必要です。逆に言えば、しっかりした対策を取れば、実は高スコアを狙えるパートでもあります。
多くの英語学習者が「エッセイはテーマについてしっかり考えれば、自然と書くことができる」と思いがちです。確かに、自分の意見やアイデアを持つことは大切です。しかし、IELTS Writing Task 2ではそれだけでは不十分です。
実際に高スコアを取るためには、「何を書くか」だけでなく、「どう書くか」が問われます。つまり、あらかじめ決まった構成や論理的な展開方法を理解し、それに沿って書くことが必要なのです。
私自身、初めてTask 2に取り組んだ際、「思いついたアイデアをそのまま書けばいい」と思っていました。でも結果は、内容がバラバラになり、主張がうまく伝わりませんでした。
この経験を通して気づいたのは、IELTS Task 2は「考えれば書ける」のではなく、「書き方を知っている人が書ける」試験だということ。構成、段落の役割、意見の展開方法など、しっかりとした「型」を知っているかどうかで、エッセイの完成度が大きく変わってくるのです。
書く力は、センスや勘ではなく「知識と練習」で、誰もが身につけることが出来ます。出題形式を理解し、型をマスターすること、それがTask 2攻略の第一歩です。
IELTSライティングの全体像
IELTSのライティングセクションは2つのタスクで構成されています。まず、Task 1で図やグラフの説明(アカデミック)や日常的な手紙の作成(ジェネラル)を行い、Task 2ではエッセイを書きます。Task 2の方が配点が高く、全体のライティングスコアに大きく影響します。
Task 2の役割と重要性
Task 2では、与えられたテーマについて意見を論理的に述べる力が試されます。英語力に加え、論理構成・語彙力・アイディアの広げ方など総合的な表現力が問われるため、得点を稼ぐチャンスであるとともに、同時に最も難しいと感じる人も多いパートです。
IELTS Task 2の試験形式と時間配分
Task 2では、「教育」や「環境問題」などの社会的なテーマが与えられ、それについての意見や解決策を述べるエッセイを40分で書き上げなければなりません。エッセイの種類によって構成や語彙の使い方も変わるため、出題パターンを理解し、時間配分にも慣れておくことが成功のカギです。

問題の種類(エッセイのタイプ)
Task 2にはいくつかの出題形式があります。主に以下の4タイプです:
- 意見(Opinion)型:「あなたは賛成ですか、反対ですか?」
- 議論(Discussion)型:「両方の立場を議論し、あなたの意見を述べなさい」
- 問題解決型(Problem Solution)型:「この問題の原因は何か、どう解決すべきか?」
- 二重質問(Double Question)型:「なぜそうなると思うか?その影響は何か?」
Task 2の出題形式を把握しておくことで、求められている構成やテーマに合った適切な語彙・表現を戦略的に選べるようになります。
制限時間と配点の概要
- 試験時間:合計60分(Task 1 + Task 2)
- Task 2への推奨時間:約40分
- 文字数制限:250語以上(未満だと減点対象)
- 配点比率:Task 2はライティング全体の約2/3を占める
評価基準(バンドスコア)のポイント
IELTSのTask 2は、ただ英語が書ければよいわけではありません。採点官は4つの明確な基準に沿って評価しています。各基準に対する理解を深め、自分の弱点を見つけて改善することで、スコアを大きく伸ばすことが可能です。以下ではその4つの採点基準について詳しく解説します。
採点基準の4つのカテゴリー
IELTS Task 2は以下の4項目で評価されます(各25%)
- Task Response(課題達成)
→ 問題に適切に答えているか。質問に対して明確な立場を持っているか。 - Coherence and Cohesion(論理性と一貫性)
→ 段落構成やアイディアのつながりがあるか。適切な接続詞を使っているか。 - Lexical Resource(語彙力)
→ 適切で多様な語彙を使っているか。繰り返しが多くないか。 - Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)
→ 複雑な文構造が使えているか。文法ミスが少ないか。
高得点を狙うための基本ポイント
- 問題文を正確に読み、質問の意図を見抜くことが最重要
- 明確な立場と論理の一貫性を保つこと
- 言い換えや自然な語彙の選択ができると印象アップ
- 長くても構成が崩れないように注意(序章、本文、結論の3部構成が基本)

Task 2でよく出るテーマと問題例
どんなに英語が上手でも、内容の準備が不十分だとスコアは伸びません。Task 2では毎回異なるテーマが出されますが、出題されやすいトピックには一定の傾向があります。ここでは、IELTSの頻出トピックと代表的な問題例を紹介します。事前に考えておくべき視点を、ぜひ身につけておきましょう。
社会問題や教育、環境などのテーマ例
Task 2でよく出題されるテーマには以下のようなものがあります。
- 教育(例:オンライン学習 vs 伝統的教育)
- 環境(例:個人 vs 政府の責任)
- 社会問題(例:高齢化、都市化、犯罪)
- テクノロジー(例:AI、SNS、インターネットの影響)
- 健康・ライフスタイル(例:運動習慣、食生活)
これらのテーマに日頃から関心を持ち、自分の意見を英語で書く練習をしておくことが大切です。
代表的な問題例(Cambridge IELTSシリーズより)
以下は、実際の過去問例に基づいた代表的な問題例です。
Some people believe that children should be taught how to manage money at school.
Do you agree or disagree?
このように、日常生活や社会に関する身近な問題が出題されます。自分の立場をはっきりさせ、理由や具体例でサポートする構成が求められます。
まとめ:Task 2対策の第一歩として押さえるべきこと
この記事では、Task 2の全体像を理解するための下記の基本情報を解説しました。
- 試験形式や評価基準を正しく理解することが最初の一歩
- 出題タイプに合わせた構成練習を行うことで高得点が狙える
- 多様なテーマへの対応力を身につけることが重要
形式・時間・評価基準・テーマ傾向を理解することで、自分に必要な対策が見えてきます。次の記事では、エッセイ構成や実践的な書き方のテクニックを紹介していきますので、ぜひ続けてご覧くださいね。
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