📌基本的な未来の可能性を表す if 文
仮定法のファーストコンディショナルは、「将来起こりうる事柄」について話す際に用いられます。もちろん、未来に何が起こるかは誰にもわかりませんが、実現する可能性が高い状況を表すのに使われます。
英語学習者の中には、「仮定法はむずかしい」「なんとなく避けてきた」という人も少なくありません。でも、安心してください。このガイドでは、ひとつひとつのステップをわかりやすく、ていねいに説明していきます。最後まで読めば、『これなら私にもできる!』と自信を持てるはずです。

ファーストコンディショナルとは?
私たちが英語を学ぶ中でよく目にする表現のひとつが、「もし〜なら、〜するだろう」です。これを表すのが ファーストコンディショナル(First Conditional) です。
📌例文
✔︎If it rains tomorrow, I will take an umbrella.
明日雨が降ったら、傘を持っていくつもりです。
✔︎If it rains tomorrow, I will stay at home.
もし明日雨が降ったら、家にいるつもりです。
このように、ファーストコンディショナルは「まだ起きていないが、起こるかもしれない現実的な未来の可能性」を表す時に使います。※ファーストコンディショナルのポイントは、「現実的な」というところです。「夢のような」可能性ではありません。
ファーストコンディショナルの基本ルール
これから、ファーストコンディショナルの使い方を詳しく見ていきます。基本の形やポイントを押さえれば、日常会話や文章で自然に「もし〜なら、〜するだろう」と言えるようになります。まずは、基本ルールから見ていきましょう。
基本文型
ファーストコンディショナルは以下の形で作ります。
👉 If + 現在形, will + 動詞の原形
⭕️If you study hard, you will pass the exam.
もし一生懸命勉強すれば、試験に合格するでしょう。
📌ポイント:「if の後は未来形ではなく現在形」を使うことです。
間違い例:学習者がよくやる間違いは、次のように will を重ねてしまうことです。
❌ If you will study hard, you will pass the exam.
If節の後に、willは付けません。
ファーストコンディショナルが使われる場面
大切なので何度も繰り返し書いていますが、ファーストコンディショナルは、将来起こるかもしれないことや現実的な可能性を話すときに使われます。例えば、天気、計画、約束、警告、アドバイスなど、日常生活のさまざまなシーンで登場します。次に、具体的な例を見てみましょう。
天候や自然の予測
✔︎If it is sunny tomorrow, we will go to the beach.
もし明日晴れたら、ビーチに行きます。
✔︎ If it rains this afternoon, we will stay at home.
もし今日の午後雨が降ったら、家にいます。
日常の予定や約束
✔︎If she comes to the party, I will talk to her.
彼女がパーティーに来たら、話しかけるよ。
✔︎ If they arrive on time, we will start the meeting at 10.
もし彼らが時間通りに来れば、10時に会議を始めます。

警告やアドバイス
✔︎If you don’t eat breakfast, you will be hungry later.
朝食を食べないと、後でお腹がすくよ。
✔︎ If you touch the stove, you will get burned.
コンロに触ると、やけどをするよ。
バリエーションと応用表現
ここからは、ファーストコンディショナルのバリエーションや応用表現を紹介します。基本の「If + 現在形, will + 動詞」だけでなく、少しニュアンスを変えたり、日常会話でより自然に使える表現のパターンも見ていきましょう。
命令文との組み合わせ
If you see Mike, tell him to call me.
もしマイクに会ったら、電話するよう伝えてください。
✔︎If you go to the store, buy some bread.
もしお店に行くなら、パンを買ってきてください。

モダル動詞を使う場合
✔︎If you study more, you might get a higher score.
もっと勉強すれば、もっと高い点数が取れるかもしれません。
✔︎If we leave now, we can catch the train.
今出発すれば、その電車に間に合います。
📌なぜモダル動詞が使えるのか
モダル動詞(will, can, may, must など)は 「話し手の判断・可能性・意志」 を表す動詞です。未来というのは、まだ起きていないことなので、確実な事実として言うことはできません。そこで英語では 「こうなるはず」「こうするつもり」「こうかもしれない」 という、話し手の考え方を表すモダル動詞を使って未来を表現します。
否定文・疑問文
✔︎If he doesn’t call me, I will be disappointed.
彼が電話してくれなければ、がっかりするね。
✔︎What will you do if you fail the exam?
もし試験に落ちたら、どうしますか?

ファーストコンディショナルと他の仮定法の違い
ファーストコンディショナルと他の仮定法は似ていますが、使い方や意味が違います。ここでは、その違いを解説します。
ゼロコンディショナルとの違い
✅ゼロコンディショナル
📌If you touch fire, it burns.
火に触れると、(いつでも)火傷する。
→ 科学的・普遍的な事実なので、いつ起きても同じ結果。
✅ファーストコンディショナル
📌If you touch the stove, you will burn yourself.
コンロに触ったら、火傷するよ。(未来への注意喚起)
→ 未来のある特定の状況で起こる可能性について話している。
ゼロコンディショナルを復習したい人は下記リンクから
📌 【シリーズ1/5】英語の仮定法マスター:ゼロコンディショナル完全ガイド
👉ゼロコンディショナルを基礎から応用まで完全解説。豊富な例文と練習問題で英語学習者の理解をサポートする、シリーズ1/5の記事です。
セカンドコンディショナルとの違い
✅If I had a car, I would drive to work.
もし車を持っていたら、車で通勤するのに。=実際は持っていない。
ファーストは「現実的な未来」、セカンドは「非現実的な仮定」という点が大きな違いです。セカンドコンディショナルに関しての投稿は、10/6にアップします!
よくある間違いと注意点
英語学習者がファーストコンディショナルを使うときに、間違えやすいポイントがあります。ここでは特によくある間違いや注意点を整理し、正しく使えるように説明します。

if 節に will を使ってしまう
❌ If it will rain tomorrow, I will stay home.
✅ If it rains tomorrow, I will stay home.
カンマの位置
📌if 節が文頭に来るときはカンマを入れます。
If you work hard, you will succeed.
📌ただし、if 節が後ろに来る場合は不要です。
You will succeed if you work hard.
IELTSやライティング試験での使い方
IELTSのTask 2や英語の試験のライティング、エッセイなどでも、ファーストコンディショナルはとても役に立ちます。例えば、教育や健康に関するエッセイなどの場合、下記のように意見を述べることができます。
✔︎If governments invest in education, the literacy rate will increase significantly.
政府が教育に投資すれば、識字率は大幅に上がるでしょう。
✔︎If people exercise regularly, they will reduce the risk of heart disease.
人々が定期的に運動すれば、心臓病のリスクを減らせるでしょう。
📌試験で使うと、上記のように論理の因果関係を明確に示せるので高評価につながります。
まとめ
ファーストコンディショナルは、将来起こりうる可能性のある事柄を表す際に使う便利な文型です。基本形は「If + 現在形, will + 動詞」で、日常会話のほか、警告やアドバイス、未来の予測など幅広い場面で用いられます。さらに、モダル動詞や命令文と組み合わせることで、表現の幅を広げることも可能です。スピーキングのみならず、IELTSやTOEFLのライティングでも使えるため、ぜひ自分の文章に取り入れ、自然に使えるように練習してみてください。
🔗関連リンク
👉 🎃 世界のハロウィンパーティー事情:国ごとのユニークな楽しみ方
アメリカ・イギリス・メキシコ・日本・韓国・オーストラリアのハロウィン文化を徹底比較!仮装やお菓子、パーティーの楽しみ方の違いを写真付きで紹介。
👉 親友と大ゲンカ!英語で気持ちを伝えるフレーズ&仲直りのコツ
親友とのケンカで気持ちがうまく伝えられず困ったことはありませんか?この記事では、実際に使える英語フレーズと、仲直りするための具体的なコツを紹介。友情を修復するヒントが満載です!
👉 QQEnglish vs ネイティブキャンプ|体験レッスンでわかった講師の質とレッスン内容を徹底比較
※QQEnglishとネイティブキャンプを実際に体験し、講師の質やレッスン内容を本音で比較しました。
👉 9月の英語学習チャレンジ:毎日10分で10のイディオムをマスター!
1日たった10分で10個の英語イディオムを効率的に覚えられる、楽しみながら学べるチャレンジです!