英語学習者がつまずきやすい表現の一つに「could have + 過去分詞(done)」があります。直訳すると「〜することができた」となりますが、実際の使い方はもっと複雑で、文脈によって意味が変わります。

多くの場合「できたのにしなかった」「〜すればよかった」といった 後悔や批判 のニュアンスで使われますが、実はそれだけではありません。「〜したかもしれない」という 推量 を表すこともあれば、「I couldn’t have done it without you.(あなたなしでは成し遂げられなかった)」のように 感謝や称賛 を伝える温かい表現として使われることもあります。

使いこなすととても便利で、日常的に使う機会があります。この記事では、「could have done」の基本から応用までをわかりやすく解説し、ネガティブにもポジティブにも使える多彩なニュアンスを豊富な例文で紹介します。理解を深め、ぜひ使いこなせるようになりましょう。

Could Have Done の基本の意味

📌「could have + 過去分詞」は、過去に起こり得た可能性を表すのが基本です。

✔︎could = できる、可能性がある
✔︎have + 過去分詞 = 過去の出来事

「could have done」は「過去に〜できたのに」「〜かもしれなかった」といった意味になります。ただし多くの場合、“実際にはそうならなかった” というニュアンスを含んでいます。つまり、『可能性はあったけれど現実には起こらなかった』ことを示すのがポイントです。少しややこしく感じるかもしれませんが、例文でわかりやすく解説していますので、ぜひ一読してください。

Could Have Done の4つの使い方

ここでは、代表的な4つの使い方について解説します。

過去の可能性(〜できたのに)

📌実際には起こらなかったけれど、可能性はあったことを振り返る表現です。(〜できたのに、そうはならなかった)

例文
✔︎I could have won the game, but I made a mistake.
勝てたのに
ミスしてしまった。

✔︎She could have been a doctor, but she chose a different career.
彼女は医者になれたのに、別の道を選んだ。

👉 チャンスはあったのに実現しなかった、という少し残念なニュアンスです。

後悔・批判(〜すればよかったのに)

📌自分が「しておけばよかった」と後悔したり、あるいは相手が「してくれていたらよかった」と軽く批判するニュアンスです。できたのにしなかった、という悔いを表現したい時に使うことができます。

例文
✔︎I could have studied harder for the exam.
試験のために、もっと勉強しておけばよかった。(勉強できたのに、しなかった。しておけばよかったと悔やんでいる状況)

✔︎You could have told me the truth.
本当のことを言ってくれればよかったのに。(言ってくれなかったことを批判している。言ってくれていれば、今このような状況じゃなかったのに、と相手を責めている状況)

✔︎We could have arrived earlier if we had left home on time.
時間通りに家を出ていれば、もっと早く着けたのに。(遅れて到着したことを後悔している)

👉 後悔や不満を含むので、使う場面に注意してください。やや相手を責めるニュアンスになるときがあります。逆に、やんわり相手を責めたいときなど、効果的に使うことができます。

推量(〜したかもしれない)

📌過去の出来事について、確実ではないけれど「〜だったかもしれない」と可能性を述べるときに使います。

例文
✔︎He could have been at the party last night.
彼は昨夜のパーティーにいたかもしれない

✔︎The keys could have been left in the car.
カギは車に置き忘れたのかもしれない

👉 100%の確信がないが、「可能性はあったよね」というような状況での推測に使います。カジュアルな会話で使うとすれば、「パーティーにいたかもよ?」「あ、車に起き忘れたかも」というような感じで使います。

感謝・称賛(あなたのおかげでできた)

📌「ネガティブな文脈だけでなく、ポジティブに「あなたがいたからできた」という感謝を表すときにも使えます

例文
✔︎I couldn’t have done it without you.
あなたなしでは成し遂げられなかった。(何か手伝ってもらった時、チームで何かを作り上げた時、先生やコーチに指導を受けた時、あらゆるシーンで感謝を述べる際に使うことができます)

✔︎We couldn’t have succeeded without your support.
あなたのサポートがなければ、成功できなかった。

✔︎She couldn’t have achieved this without her team.
彼女は、チームなしではこの成果を上げられなかった。

👉 「couldn’t have done without〜」は「〜なしではできなかった」という称賛や感謝の定型表現です。この表現は本当に便利ですので、丸覚えしてください。(感謝を述べるとき、わたしは頻繁に使っています)

Could Have Done Without の表現

📌感謝を述べる表現がある一方で「could have done without〜」は少し違い、「〜は要らなかった」「〜は迷惑だった」という意味でも使います。

例文

✔︎I could have done without your sarcasm.
君の皮肉は、要らなかったよ。

✔︎We could have done without all that noise.
あの騒音は、迷惑だったね。

👉 不要・余計というニュアンスで、軽い不満をやんわり伝えるときに便利です。セレモニーで長いスピーチがあった時、「あのスピーチは要らなかったよね!」とか、旅行を振り返る会話で、余計な荷物を持って行き使わなかった状況を「あの荷物は要らなかったよね!」などと言い表すことができます。

Should Have / Would Have との違い

📌似た表現に「should have done」「would have done」があります。違いを整理すると混乱しにくいので、ここで説明します。

✔︎could have:可能性(できたのにしなかった / 〜したかもしれない)
✔︎should have:義務・当然(すべきだったのにしなかった → 後悔・批判)
✔︎would have:仮定(もし〜だったら〜したのに → 実際はそうならなかった)

📌比較例
✔︎I could have helped you.
助けられたのにしなかった。(助けられたのに)
✔︎I should have helped you.
助けるべきだったのにしなかった。(助けるべきだった)
✔︎I would have helped you if I had known.
知っていたら助けただろうに。(過去を振り返り、もし知っていたら、と空想している)

よくある間違い

❌ I could help you yesterday.
👉 正しくは I could have helped you yesterday.

❌ I could studied harder.
👉 正しくは I could have studied harder.

📌 「could have + 過去分詞」の形を忘れないでください。

実践練習

自分の体験に当てはめて練習してみましょう。

📌あー、昨日もっと早く寝ればよかった!
👉 I could have gone to bed earlier yesterday.

📌あなたなしでは、できなかった。
👉 I couldn’t have done it without you.

📌その失敗は、避けられたかもしれない。
👉 The mistake could have been avoided.

まとめ

「could have done」は、実はとても奥の深い表現です。使い方によって 「過去の可能性」「後悔・批判」「推量」「感謝」 の4つの意味を表すことができます。一見ネガティブなイメージを持たれがちですが、「I couldn’t have done it without you(あなたなしでは成し遂げられなかった)」のように、感謝や称賛を伝えるポジティブな使い方もあります。ぜひこれを機会に覚えて使ってみてください。いくつかを丸覚えするやり方も、おすすめです。

一方で、「could have done without〜」は「〜は不要だった」「〜には困った」というように、軽い不満や皮肉を伝えるときに便利な表現です。さらに、should have(〜すべきだった)や would have(〜だっただろう)と比較して学ぶと、それぞれのニュアンスの違いがより明確に理解できるようになります。これらは今後解説しますので、どうぞお楽しみに。English Stepsは、あなたの英語学習を全力で応援しています。

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