英語学習で、多くの学習者がつまずくポイントの一つが「可算名詞(countable nouns)」と「不可算(uncountable nouns)」の区別です。冠詞(a / an / the)や数量表現(many, much, a lot of など)を正しく使いこなすためには、この違いを理解することが欠かせません。

この記事では
📌可算名詞と不可算名詞の基本ルール
📌よく使う数量表現の使い分け
📌IELTS・TOEFLなど試験対策に役立つポイント
📌IELTSのWriting / Speakingでの活用例
を、例文や表を用いてわかりやすく解説します。初心者から上級者まで、英語ライティングやスピーキングでも役立つ内容になっています。

可算名詞とは?

📌数えられる名詞のこと。1つ、2つと数えることができ、単数形と複数形がある。
📌a や an と一緒に使える。


✔︎a book📕 → books📚
✔︎an apple🍎 → apples🍎🍎🍎
✔︎a student🧑‍🎓 → students🧑‍🎓🧒👩‍🎓👩‍🎓

単数形複数形意味
a chairchairs椅子
a dogdogs
an ideaideasアイデア

不可算名詞とは?

📌数えられない名詞のこと。a や an をつけられない。
📌物質・概念・集合体などが多い。


✔︎water🚿
✔︎rice🌾🍚
✔︎advice💡
✔︎informationℹ️
✔︎money💰💰

正しい使い方(例)注意点意味
⭕️some water入れ物がないと数えられない
⭕️much rice通常一粒ずつ数えない
⭕️a piece of advice数で数えられないアドバイス
⭕️information数で数えられない情報

可算名詞と不可算名詞の見分け方

📌具体的に「1つ」「2つ」と数えられるかどうか
📌数えられない場合は「量」で表現する


✔︎3 books(数えられる)
✔︎some water(量で表現)
✔︎2 waters(カフェなどで使われることがあるが、使って良いのはカジュアルな口語表現のみです。飲み物としての「2つの水」なら2 bottles of waterが適切です)

数量表現の違い

表現可算名詞不可算名詞意味
many📌多くの(数を表す)
much📌多くの(量を表す)
a lot of📌📌たくさんの(数、量)
lots of📌📌たくさんの(カジュアル)
a number of📌多数の
a great deal of📌大量の
plenty of📌📌たくさんの、十分な

a great deal of と a large number of の違い

📌a great deal of は不可算名詞のみ
📌a large number of は可算名詞のみ

表現名詞の種類例文日本語訳
a great deal of不可算She gave me a great deal of advice.彼女は私にたくさんのアドバイスをくれた。
a large number of可算A large number of students joined the event.多くの学生がそのイベントに参加した。

可算・不可算を間違いやすい単語一覧

📌学習者がよく混乱する単語を整理しました。

単語種類注意点
advice不可算❌数えられない
information不可算❌ 数えられない
furniture不可算❌ 家の中に備えてある家具の総称である
luggage不可算❌ バッグやスーツケース、それらの内容物の塊を指す
news不可算常に単数扱い
hair文脈によるa hair(1本) / hair(髪全体=不可算)
experience両方経験(不可算) / 出来事(可算)

IELTSでの可算名詞・不可算名詞活用例

IELTSでは、可算名詞と不可算名詞の誤用は、スピーキングでもライティングでも文法の減点対象になります。特に数量表現(much / many / a great deal of など)の使い分けに注意が必要です。

Writing Task 1(アカデミック)

✔︎「The amount of information」や「The number of students」など、数量表現の正しい使い分けが必要✔︎much / many / a great deal of / several などを誤用すると減点

Writing Task 2

📌社会問題や意見エッセイで「education, information, advice」など不可算名詞をよく使います。

例:
⭕️Much information is available online.
❌Many informations are available online.

Speaking

📌「a few」「a little」「some」「lots of」などを自然に使えると流暢さの評価が上がる

例:
✔︎I have a few friends who study abroad.
✔︎I have a little experience living in another country.

不可算名詞を数える方法

📌a piece of / a cup of / a bottle of などで「数えられる形」にできる


📌a piece of advice(1つのアドバイス)
📌two cups of coffee(コーヒー2杯)
📌three bottles of water(水3本)

学習のコツ

✔︎可算・不可算の区別は暗記だけでなく「感覚」を身につけることが大事
✔︎辞書で [C](可算) / [U](不可算)の記号を確認する習慣をつける
✔︎不可算名詞リストをまとめて覚えておくと効率的

まとめ:可算名詞と不可算名詞を理解すれば英語が一気に楽になる

📍可算名詞=数えられるもの、不可算名詞=数えられないもの
📍数量表現(many / much / a lot of / a great deal of など)は名詞の種類で使い分ける
📍辞書の [C] / [U] 表記を確認することが最短ルート
📍a great deal of(不可算)と a large number of(可算)は試験で狙われやすい

英語の基本ですが、IELTSやTOEFLなどの試験でも、スピーキングやラィティングにも密接に関わってきます。たかが可算・不可算名詞、されど可算・不可算名詞です!頻出テーマとも言えるので、正しく理解しスコアアップにつなげましょう。

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