IELTS Writing Task 2で高得点を狙うには、採点基準(Band Descriptors)を理解することが不可欠です。採点官が何を見ているのかを知れば、戦略的に文章を改善できます。このページでは、各バンドの評価ポイントとスコア向上の具体策を詳しく解説します。

目次
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Task Response(課題への対応)
Task 2では、設問に正確に答え、論理的に展開する力が重視されます。回答が課題から逸れると減点の対象です。
Band 5–6の特徴
- 主張が部分的で論点が不十分
- 具体例や理由が不十分
Band 6–7の特徴
- 主張は明確だが、論理展開に一部不自然さがある
- 具体例はあるが深みが足りない
Band 7–8の特徴
- すべての課題に適切に答え、論理的で明確
- 具体例や理由が効果的に補強
Band 8+の特徴
- 高度に論理的で一貫性があり、説得力が非常に高い
- 例示や分析が的確で、読者に明確に伝わる
Coherence & Cohesion(まとまりとつなぎ)
文章の流れや段落間のつながりが評価されます。論理的な構造と適切な接続詞の使用が重要です。
Band 5–6
- 段落の構造が不明確
- 接続詞の使用が不自然
Band 6–7
- 段落構造は理解できるが、つなぎに一部不自然さ
- 論理展開がやや単調
Band 7–8
- 段落構造が明確で、適切な接続詞を使用
- 流れが自然で読者に理解されやすい
Band 8+
- 高度に統一された段落構造
- 接続詞やリファレンス表現を効果的に活用

Lexical Resource(語彙力)
多様で適切な語彙を使うことが高得点に直結します。同じ単語の繰り返しは減点要因です。
Band 5–6
- 基本的な語彙を使用
- 言い換えが少なく、繰り返しが多い
Band 6–7
- 適切な語彙を使うが、一部不自然
- 同義語や表現のバリエーションが限定的
Band 7–8
- 豊富で自然な語彙を使用
- 同義語や表現の言い換えを効果的に活用
Band 8+
- 高度で正確かつ多彩な語彙を使用
- 文脈に合わせた自然な言い換えで表現力をアピール
Grammatical Range & Accuracy(文法の範囲と正確性)
文法の正確さと多様さも評価対象です。間違いが多いとスコアに影響します。
Band 5–6
- 文法ミスが多く、構文が単調
- 複雑な文を作るのが難しい
Band 6–7
- 文法は概ね正確だが、一部ミスあり
- 複雑な構文を試みるが一部不自然
Band 7–8
- 複雑な文構造を正確に使用
- 文法ミスはほとんどない
Band 8+
- 高度な文法構造を自在に使用
- 誤りがほとんどなく、読みやすさが高い

まとめ
バンドスコアを上げるためには、Task Response・Coherence & Cohesion・Lexical Resource・Grammatical Range & Accuracyの4分野すべてを意識した練習が必須です。自分のバンド目標に合わせて、弱点を特定し改善することで、スコアアップが現実的になります。